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鳥になった王さま 9

黒いお城の中へと入った王さまは、不思議なことに気がつきました。
外から見たときは不気味で恐ろしげに見えましたのに、実際に入ってみるとお城の中は明るくてぽかぽかと暖かく、とても僧侶たちのいう、恐ろしい悪魔が住んでいるようには見えないのです。
王さまは、ずっと飛び続けて疲れておりましたし、そのお城も柔らかい毛布のように王さまの体を優しく包みこみましたので、少しだけ眠ることにしました。

しばらくして、目を覚ました王さまの耳にはどこからか話し声が聞こえていました。
それは、少女と二人の男の声で、泣いている少女を男たちがなぐさめているようでした。

王さまがその声のするほうへと進んでいきますと、大きな扉に突き当たりました。
どうやら、話し声はその扉の向うから聞こえてくるようでしたので、王さまは扉を少しだけ開けて中をのぞきました。
すると、そこには真っ白なドレスを着た少女と、バイオリンを持った一角獣。そして、軍服を身につけて腰にサーベルをぶら下げた一羽のツグミがいたのでした。

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