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鳥になった王さま 14

王さまが下に目をやると、町の真ん中にある広場には人々が大勢あつまっておりました。

不思議に思って見ていると、そこはまさに、にせものの王さまが何人かの人たちを処刑しようとしている所でした。
人々の話す声を聞いてみると、さしたる悪事とも呼べないような罪のようです。
王さまはさっそくソラトに教わった言葉を思い出しながら、にせものの王さまめがけてフンをしていいました。

「ジヴェナ、レぺ、エヘト、カンヘート。ジヴェナ、レぺ、レヘエヘト、カンヘート。」

すると、その言葉を言い終わるかどうかといううちに王さまの姿は元の姿に、魔法使いは鳥の姿になりました。
人々は、王さまが消えたと思ったら空から降ってきたのでびっくりしていましたが、王さまが処刑を中止して今までのことを説明すると、みな、北の方を向いて口々に感謝の言葉をのべました。
王さまの頭の上では、一羽の鳥がうろうろと飛んでおりましたが、近くにとまっていた大きなタカが、さっとさらっていってしまいました。

王さまは宮殿に戻ると、まっさきに大臣のことを聞きました。
家来がいうには、王さまが元に戻ったのとちょうど同じ時間に、ふっと消えてしまったということでした。

王さまは大臣のことを国中で探させましたが、何日たっても見つかったという知らせは一向にありませんでした。

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