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主殿頭が無用の殺生をする話 4

「年の初めに四足の肉を食わねばめでたくもない」

章家はそう言ったかと思うと、平べったい踏み石の上に両手にささげた
六羽の子兎を一度に打ちつけた。
章家と一緒に子兎と戯れていた女童は勿論、周りで囃していた家来どもは
生きた心地もなにもあったものではない。
日ごろから荒事にこなれ、常に章家の狩り殺生に共してきた侍どもにしても
年の初めの今日のような日に、このような殺生を平然とするのを見ては
まこと人とは思えぬ悪鬼の仕業かと震え上がった。


家来どもが一斉に立ち上がって逃げ去った後、一人残された章家は
それを介す風もなく、平然とその肉を焼いて食った。

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コメント

あれ?続きまだ?
まさかこんな中途半端で放り出してるっていうことはないですよね?

投稿: ばーしす | 2008年12月17日 (水) 09時49分

今、死亡した子兎の喪に服してるとこ(`ヘ´ )

投稿: もろなお | 2008年12月23日 (火) 01時38分

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