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じいと日本

京の都は西洞院に鍛冶屋を営むじいさまがいた。
その縁起担ぎは古今並ぶものがないほどひどかった。

年の暮れに七、八歳になる孫を呼び寄せると

「年が明けて、じいの顔を見たら何をおいてもまず一番に
『日本の金敷(鍛治仕事の作業台)は、みんなじいの金敷』というんだよ」

と、丁寧に教え込んだ。

年が明けて早速に

「やれ、昨日教えたことはどうした」

と聞くと、孫が答えた。

「日本の悲しみは、みんなじいの悲しみだ!」

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