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子幸次郎

むかーしむかし、ざーっとまあ昔のことだって。 

爺と婆があった。
爺は家の裏の池に棲んどるカニに毎日毎日握り飯くれてやって
ココウ次郎って名前付けてかわいがっていたって。

ある日、婆が悪いもんだから「爺がいん内にカニみんな喰ってやるべ」って思って
握り飯作って池持ってって「ココウ次郎ココウ次郎」って呼んだら、でるでる
カニどもワサワサたくさん出てきたもんだから、婆は残らず捕らえて煮て食ってしまった。
爺に知れたら叱られっから、甲羅はみーんな垣根の向こうさ投げておいたって。

そこへ、爺が戻ってきて婆に握り飯作らせて、いつもみたいに池持ってったって。
だども「ココウ次郎ココウ次郎」って何ぼ呼ばわっても、カニ一匹も出てこね。

爺は不思議がって毎日毎日池行って「ココウ次郎ココウ次郎」って呼ばわったども
そんでもカニは出てこなかったって。

ある日のこと、爺んとこに烏が棒一本持って飛んできて

        か あ ら わ か き ね
                        
      (殻は垣根)

                み わ ば ん ば
                                    
   (身は婆)

            そ と み を め し と ば
                                 
 (外見が可愛けりゃ)

           か き ね は も と み れ
                                     
 (垣根の下見ろ)

  こ こ う じ ろ う は げ に あ は れ
                                 
(ココウ次郎はげに哀れ)

って地面さ書いたって。

爺、急いで垣根のとこ行って見たら、カニの甲羅たくさん散らばってた。

爺、泣いて泣いて、婆のこと恨んだもの。
「烏が言うとおりにしてやるべ」って鎌にがにが研いで、婆のとこ行ったってさ。

 

山猫が猿のけつ、ぶっ裂いた。
こいで話はおしまい。

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